ITエンジニアこぼれ話
Vol.5
正社員にはできなくて派遣ならできること
2003.7.24 Text=石射弥生 Illustration=もりいくすお
 

初めて登録される方とお話ししてみると、派遣で働くことに対してさまざまなイメージを抱いていると感じます。そのなかでも「登録しても本当に仕事はあるの?」とか「派遣は不安定じゃないの?」という声をよく耳にします。

それぞれの持っているスキルや条件によっても、紹介できる仕事の種類や件数が異なるため、「決してそうではありませんよ」とキッパリと断言することは難しいのですが、考え方を変えてみると“派遣だからできること”や“派遣で働くよさ”は結構あるものなのです。

メリットその1:同じ職種で給料アップ?

派遣で働くことは正社員と比べていろいろな面で不安定と思われがちですが、正社員でもリストラや残業カットが行われる時代において、不安定さの度合いに大きな格差はないといえます。
確かに派遣には契約期間があり、満了後、必ずしもすぐに次の仕事につけるという保障はありませんが、この点はプロのコーディネーターが派遣先企業とのネットワークを活かして、間が空くことなくひとつでも多くの仕事を登録スタッフに紹介するための努力や工夫を行なっています。

金銭面でいえば、ソフトハウスの開発の仕事をしているAさんを例にあげてみると、3年間正社員として働いていたときは残業代はなく、月々25〜28万円ほどの給料だったそうです。しかし現在、派遣で同じ開発の仕事をしながら月々35万円ほどもらっています。このように、同じ仕事内容で勤務時間も同じなら、派遣で働いても給与は同じか、もしくはそれ以上というケースが大部分です。
また、個々の技術力の評価も会社によって異なります。A社では当たり前に評価される技術でも、B社では重要な技術とみなされるかもしれません。これは、多くの仕事のなかからよりよい条件の仕事を選んで紹介できる、派遣ならではのメリットといえます。

そして、契約内容にもよりますが、給料から差し引かれる保険金額も正社員と同じようなものです。週の契約時間が30時間以上で、週4日、2カ月以上の就業の場合、社員同様に雇用保険や社会保険に加入することができます。

メリットその2:仕事が選べる

派遣で働くよさのひとつとして、たくさんの種類の仕事のなかから、興味のある仕事を選べる点があげられます。たとえばこんな人がいました。エンジニアとして正社員で働いているときに、自分の技術力が会社の限定された技術レベルにとどまっていることに不安に感じており、世の中の技術がどんどん高まるなかで、一人のエンジニアとして取り残された気がしていたそうです。そこで、いろいろなことに挑戦してみたいという気持ちから登録し、現在は、持っている技術を活かしつつ、新しい技術を身につけながら派遣で仕事をしています。

また、会社にはいろいろな案件があって、それによって自分の業務内容も変わってしまうため、じっくりと落ち着いてひとつの分野を掘り下げることができず、得意分野ができないという人がいました。ほかにも、人脈に広がりが持てないので、派遣で働いて人脈づくりをして、ゆくゆくフリーで活躍したいという人もいました。

このように、目的が明確な人にとっては、たくさんの仕事のなかからやりたい仕事を選んで成長していけるという意味で、派遣会社は多くの会社との窓口となり、キャリアアップする足がかりになるといえます。

メリットその3:条件に合った仕事を見つけてくれる

わたしたちは登録スタッフのエージェントのような役割も持っています。例えば、子どもがいるために残業ができないという主婦の方や、家の近くで働きたい人などは、間に入るコーディネーターが企業と話し合いをして、その人に合った条件で仕事ができるように調整します。通常、派遣で働く場合は、実際に就業する会社の規定に従って業務を行いますが、最初にある程度条件を提示しておけば、社員と比べて無理強いされることはありません。

働きたいけれど、条件的に厳しいかな……と思っていても、間に入る私たちが、企業さんと登録スタッフの間に入って条件の交渉を行いますので、ぜひ一度登録して、JOBコーディネーターに相談してみてください。いつでもたくさんの仕事を用意してお待ちしています。