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プログラマーは“適職”ではなかった: さまざまな仕事を経験して本当の“適職”を見つけたエンジニアの新たな目標

連載・コラム 派遣エンジニア

プログラマーに向いていると思っていた。プログラマーになろうとして回り道をした。その道程は、本当の“適職”を見つけるための旅だった。

自分の“適職”とは何か? 誰もが一度は考えたことがある疑問だろう。

周囲から「あなたは、こんな仕事に向いている」と言われてやってみたが、それほど向いているわけではなかった。あるいは、意外なところで自分に合った仕事を見つけた、という経験を持つ人も少なくないだろう。

今の仕事が自分に合っていると心から思える人には、無用な問い掛けかもしれない。しかし少しでも疑問を持っている人にとっては悩ましい問題である。

今回、お話を伺った森谷秀一さん(39歳)は、適性診断で出された“適職”を追い求め、さまざまな経験を積むうちに、意外なところで本当の“適職”を探し当て、新たな目標に向けて、現在まい進している人物だ。

“適職”はプログラマー

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森谷さんは大学で地理学を専攻していた。しかし、就職活動中に受けた適性診断の結果は、専攻とは関係のない「プログラマー」や「システムアナリスト」といった職業だった。

もともとゲームで遊ぶのは好きだったが、ソフトウエアの設計や開発を仕事にしようとは、このときまで考えてみたこともなかったという。自分でも予想していなかった結果に驚き、喜びを感じると同時に、不安がよぎった。

「情報系の教育をまったく受けていなかったので、プログラマーになるための知識もスキルもありませんでしたから」

当時はITバブルが崩壊し、決して景気が良いとはいえなかった。情報系の知識やスキルを持たない自分がプログラマーの職に就くのは難しいのではないかと森谷さんは考えた。そこで就職はせず、大学卒業と同時にプログラミングの知識やスキルを身に付けるために情報系の専門学校に入学した。

専門学校は2年制だったが、1年目で卒業に必要な単位を全て取り終わってしまった。そこで、先に少し社会を知っておこうと、在学中に流通系システム開発会社で契約社員として働き始めた。

仕事はPCオペレーター。Visual Basicを利用したソースコードの改変業務などはあったものの、主な業務はExcelやAccessによるデータ管理や修正などだった。

「学校を卒業する前に社会を経験しておくという意味合いが強かったので、この時点ではプログラミングの仕事にこだわりませんでした」という森谷さんは、契約期間も「卒業まで」と割り切っていた。

専門学校を卒業して就職したのは、大手ゲームメーカー。雇用形態は前職と同様契約社員で、仕事内容はテクニカルサポートだったが、そこで働いていればプログラマーになるチャンスもあると聞き、入社を決めた。

「専門学校で学んだのがゲーム系のプログラミングでしたし、もともとゲームが好きだったので、迷わずゲームメーカーを選びました」

実は遠かったプログラマーへの道

入社当初は、ゲームや玩具、攻略本についてのユーザーからの問い合わせに対応する一次対応が中心だったが、やがて商品の修理やクレーム対応も担当するようになり、リーダー業務も経験した。

しかし、プログラマーになるチャンスは巡ってこなかった。

“適職”への希望を諦めきれない森谷さんは、約4年間働いたゲームメーカーを離れ、特定派遣を行うIT系企業へと転職した。特定派遣とは、派遣元会社の正社員が別の会社(派遣先)で仕事をするというものだ。「ゲーム分野ではありませんが、プログラマーの仕事もあるということだったので選びました」

ところが森谷さんの仕事は、PCオペレーターやハードウエア製品の評価や検証業務だった。

「大手電機メーカーでの評価・検証の仕事は、ビデオカムコーダーや、当時出始めていたホームネットワーク経由でのビデオ視聴に関連する製品が中心でした。実は私、その会社の製品が大好きで、自宅でもさまざまな製品を利用していました。ですから、職種プログラマーではありませんでしたが、興味を持って仕事に取り組めました」

ここでも、メンバーをまとめるリーダーの役割を務めた。その後、生命保険会社や大手電機メーカーでの業務を担当し、派遣先ではなく、自社の人事や総務部門で仕事をすることになった。

「人事や総務の仕事では、請求書や注文書などの各種書類の作成、備品管理といった基本的な業務から、派遣スタッフの採用業務、自社Webサイトの作成、社員旅行の手配まで、本当にいろいろなことを経験しました」

しかし、ここでもプログラマーへの希望はかなわず、退職することにした。

本当の“適職”は……

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森谷さんは転機を迎える。

すでに30歳を超えており、適職だと信じていたプログラマーにこだわるよりも、これまでの経験を生かせる仕事を選ぼう、と考えを変えたのだ。そこには「これまでの経験は決して無駄ではないはずだ」という思いがあった。

ここで森谷さんが選んだのが、登録型派遣という働き方だった。これまでいろいろな会社で働いてきた。どの仕事にも誠実に取り組み充実した日々を過ごしてきたが、希望の仕事を選べたわけではなかった。登録型派遣の「あらかじめ希望を伝えれば、自分の価値を最大限に発揮できる仕事を選べる」のは何よりの魅力だった。

派遣会社から紹介された仕事の中から森谷さんが選んだのは、大手メーカー製PCのテクニカルサポート業務だった。2010年のことである。

「この仕事ならば、ゲームメーカーで培ったテクニカルサポートの経験と、PCやハードについての知識を生かして活躍できると思いました」

その読みは見事に的中する。サポート内容は、PCの基本的な操作法から、アプリケーションの利用法、インターネットへの接続、トラブルシューティングなど、多岐にわたった。「PCとビデオ関連機器をホームネットワークで接続するにはどうすればよいか」といった問い合わせには、かつて大手電機メーカーで培った知識も生かせたという。

こうした仕事をしていく中で、森谷さんは次第に「自分はプログラマーなどの一つの分野に習熟したスペシャリストよりも、幅広い知識と経験で勝負するゼネラリストに向いているのでは」と考えるようになったという。

「これまでに、いくつかの仕事でリーダーを任されてきたこともあり、マネジメント業務にも向いているのではと考えるようになりました」

さまざまな仕事を経験していく中で、とうとう本当の“適職”を、自ら探り当てたのである。

インフラ分野で新たな道を歩み出す

とはいえ、ゼネラリストを目指すとしても、ある程度分野は絞らなければならない。森谷さんには、すでにPCとネットワークに関する知識があった。そこで次はサーバー分野に目を付けた。

そこで森谷さんが選んだのが、大手コンピュータメーカーのグループ企業でのWindows Serverに関する法人向けユーザーサポートだった。PCサポートの経験を生かしながら、サーバーに関する知識を身に付けていくのにうってつけの仕事だった。

3年3カ月ほど仕事を続け、Windows Serverに関する幅広い知識を身に付けた森谷さんは、次のステップへ進むため、新たな仕事を探した。希望は「これまでの経験が生かせて、サーバー分野で新たな経験が積める仕事」。

そこで森谷さんは、以前登録だけしていたリクルートスタッフィングの門をたたく。

なぜリクルートスタッフィングを選んだのか、森谷さんに理由を尋ねると「リクルートスタッフィングのスタッフと一緒に仕事をしたことがあり、そのとき、営業担当者がしっかりしていることや案件が豊富なことを聞いていました。自分の目標にあった仕事を探すのなら、案件の豊富な会社に相談した方がいいと思って選びました」という答えが返ってきた。

リクルートスタッフィングから、森谷さんに紹介されたのは、大手商社系SI企業におけるサーバーの運用・保守エンジニアの仕事だった。

仕事内容は、顧客から直接問い合わせや障害連絡を受ける一次対応、そして高度な障害対応や原因追究・分析と復旧を行う二次対応までと幅広く、しかも、技術面ではWindows Serverだけでなく、Linuxなど他のサーバーOS、仮想化ソフトウエアのVMware、認証や利用記録などを行うRADIUS系のミドルウエア、さらにはグループウエアのExchangeなども扱うもので、森谷さんの考える次なるステップにふさわしいものだ。森谷さんは現在この職場で、意欲的に働いている。

「今の仕事は、Windows Serverの法人向けユーザーサポートでの経験やスキルが生かせるとても魅力的なものです。リクルートスタッフィングの営業担当が、私を上手に売り込んでくれたことも大きいと思います(笑)」

森谷さんは、これまでの経験をフルに発揮しながら、新たな知識を貪欲に吸収し、目標に向けて成長しようとしている。

「この仕事で経験を積めば、チームのリーダーなど、もう一つの目標であるマネジメント領域で活躍するチャンスも巡ってくるかもしれません。今後もサーバー分野で活躍していきたいですね」

登録型派遣で自分の存在価値を高めていく

最後に、森谷さんの今後の目標について尋ねてみた。

「どれだけ自分の存在価値を高められるか。より具体的には、他の人にできないことを自分ができるようになること」だという。

そのためにも、スペシャリストではなくゼネラリストであることに焦点を定めた。現場には、幅広い知識やさまざまな職場で得た経験を総合することでしか解決できない課題もたくさんあるからだ。インフラ分野でゼネラリストとしてのスキルやマネジメント力を発揮していくのが、森谷さんにとっての現在の目標だという。

技術面では「どこかでクラウドについて学ぶチャンスを得たいですね」と語る森谷さん。自分に足りないものを補っていくという面でも、登録型派遣を有用に活用している。

もし「今の仕事は自分の“適職”ではないかもしれない……」と疑問を抱いている人は、登録型派遣という働き方を活用した“適職”探しにトライしてみるのも“あり”ではないだろうか。

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提供:株式会社リクルートスタッフィング
アイティメディア営業企画/制作:@IT自分戦略研究所 編集部/掲載内容有効期限:2015年11月19日

 

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